天使論 (2) 天使の特徴

天使論は、「天使・サタン・悪霊論シリーズ」のひとつです。
天使論では、以下の4記事に分けて学んでいきます。

天使論 (1) 天使の存在
天使論 (2) 天使の特徴
天使論 (3) 天使の組織
天使論 (4) 天使の働き

この記事は、「天使論 (2) 天使の特徴」を取り上げます。
具体的には、以下の5項目です。

天使の創造
天使の体
天使の人格
天使の性質
天使の地位
「天使の特徴」のまとめ

引用聖句は、必要に応じ、アコーディオン機能(▼)をクリックしてお読み下さい。聖句内の重要な用語は太字表示してあります。

目次

天使は創造された?

天使の創造について、以下の3点を見てみましょう。

(1) 創造主
(2) 創造の時期
(3) 天使の数

創造主

天使は、神によってイエス・キリストを通して創造されました。つまり創造主は神です。
また、すべての天使は、同時に創造されました。

コロサイ人への手紙 1:15~16

1:15 御子は、見えない神のかたちであり、すべての造られたものより先に生まれた方です。 16 なぜなら、天と地にあるすべてのものは、見えるものも見えないものも、王座であれ主権であれ、支配であれ権威であれ、御子にあって造られたからです。万物は御子によって造られ、御子のために造られました。

引用元:聖書新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

創造の時期

天使が創られた具体的な時期については、聖書に記述がありません。しかし、地が創造される前であったと思われます。

ヨブ記 38:6~7

38:6 その台座は何の上にはめ込まれたのか。
あるいは、その要の石はだれが据えたのか。
7 明けの星々がともに喜び歌い、
神の子たちがみな喜び叫んだときに。

引用元:聖書新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

これは、神がヨブに話しかけている場面です。
「誰が地を創造したのか?わたしではないか。」
神が地を創造したときには、すでに喜び歌い叫ぶ天使たちがいたということです。

天使の数

創られた天使の具体的な数は、聖書に書かれていません。しかし、かなりの多さであることが、聖書から読み取れます。

ヘブル人への手紙 12:22

12:22 しかし、あなたがたが近づいているのは、シオンの山、生ける神の都である天上のエルサレム、無数の御使いたちの喜びの集い、

引用元:聖書新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

ルカの福音書 2:13

2:13 すると突然、その御使いと一緒におびただしい数の天の軍勢が現れて、神を賛美した。

引用元:聖書新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

天の軍勢とは天使たちのことです。ちなみに、神のことを「万軍の主」とも呼びます。

天使の数は、増えません。なぜなら、天使には性別がなく、結婚して子孫を残すということがないからです。
また、天使の数は、減ることもありません。なぜなら、天使は死ぬことがないからです。
それで、天使の数は一定だといえます。

続いては、天使がどのような体に創られたのかを、見てみましょう。

天使の体は?

天使は、「霊体」を持つ者として創られました。霊体は、人間の体のように骨や肉で出来ていませんが、人間の姿をして現れることができます。

以下は、天使が霊体を持って現れた時の具体例です。

ルカの福音書 1:11

1:11 すると、主の使いが彼に現れて、香の祭壇の右に立った。

引用元:聖書新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

ヨハネの福音書 20:12

20:12 すると、白い衣を着た二人の御使いが、イエスのからだが置かれていた場所に、一人は頭のところに、一人は足のところに座っているのが見えた

引用元:聖書新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

ヘブル人への手紙 13:2

13:2 旅人をもてなすことを忘れてはいけません。そうすることで、ある人たちは、知らずに御使いたちをもてなしました。

引用元:聖書新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

旧約聖書では、創世記 18章〜19章に、人間の姿をとった天使の話しが出てきます。

創世記 18:16

16 その人たちは、そこから立ち上がって、ソドムの方を見下ろした。アブラハムは彼らを見送りに、彼らと一緒に行った。

引用元:聖書新改訳2017©2017新日本聖書刊行会


霊体は、空間の概念に縛られません。 (霊体をもつ悪霊の例)

ルカの福音書 8:30

8:30 イエスが「おまえの名は何か」とお尋ねになると、彼は「レギオンです」と答えた。悪霊が大勢彼に入っていたからである。

引用元:聖書新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

天使たちは、霊体を現す時だけでなく、現さない時も、人間(信者)に仕えています。

ヘブル人への手紙 1:14

1:14 御使いはみな、奉仕する霊であって、救いを受け継ぐことになる人々に仕えるために遣わされているのではありませんか。

引用元:聖書新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

天使の人格は?

天使は、「人格」を持つ者として創られました。
人格とは、「知、情、意」つまり、知性、感情、意思のことです。

天使の知性

天使は、優れた知性を持っています。
知識量も多く、理解力も優れています。人間よりは勝っていますが、全知というわけではありません。なぜなら、天使も人間同様、神の被造物に過ぎないからです。

第二サムエル記 14:20

14:20 王様の家来ヨアブは、事の成り行きを変えるために、このことをしたのです。あなた様には、神の使いの知恵のような知恵があり、地上のすべてのことをご存じですから。」

引用元:聖書新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

マタイの福音書 28:5

28:5 御使いは女たちに言った。「あなたがたは、恐れることはありません。十字架につけられたイエスを捜しているのは分かっています
引用元:聖書新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

第一ペテロの手紙 1:12

1:12 彼らは、自分たちのためではなく、あなたがたのために奉仕しているのだという啓示を受けました。そして彼らが調べたことが今や、天から遣わされた聖霊により福音を語った人々を通して、あなたがたに告げ知らされたのです。御使いたちもそれをはっきり見たいと願っています

引用元:聖書新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

天使の感情

天使は、感情を持っています。
特に、喜びをもって仕える者たちです。

ルカの福音書 15:10

15:10 あなたがたに言います。それと同じように、一人の罪人が悔い改めるなら、神の御使いたちの前には喜びがあるのです。」
引用元:聖書新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

ヨブ記 38:7

38:7 明けの星々がともに喜び歌い、 神の子たちがみな喜び叫んだときに。

引用元:聖書新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

天使の意思

天使は、意思をもっています。
自由意志によって、神を賛美したり、信者に仕えたりします。

ルカの福音書 2:13

2:13 すると突然、その御使いと一緒におびただしい数の天の軍勢が現れて、神を賛美した。

引用元:聖書新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

ヘブル人への手紙 1:14

1:14 御使いはみな、奉仕する霊であって、救いを受け継ぐことになる人々に仕えるために遣わされているのではありませんか。

引用元:聖書新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

続いては、天使の性質について見ていきましょう。

天使の性質は?

すべての天使は、「聖い」性質を持った者として創られました。ただ、自由意志を与えられていたので、神に従順でいることも、反逆することも選ぶことが出来ました。

ある天使が、神に反逆するという選択をしました。この天使は「サタン」と呼ばれる者になりました。
(サタンに関しては、サタン論で詳しく学びます。)
そして、3分の1の天使は、サタンに惑わされて堕落したため、「悪霊」と呼ばれる者になりました。
(悪霊に関しては、悪霊論で詳しく学びます。)
サタンと悪霊たち、これらは、本来の聖い性質を失い堕落してしまったので、「堕天使」とも呼ばれます。

つまり、創造された時には全ての天使が「聖い」性質を持っていたのだけれど、3分の1の天使は「聖い」性質を失ってしまったということです。

続いては、天使の地位を見てみましょう。

天使の地位は?

天使は、人間よりも高位の者として創られました。

詩篇 8:4~5

8:4人とは何ものなのでしょう。  
あなたが心に留められるとは。  
人の子とはいったい何ものなのでしょう。  
あなたが顧みてくださるとは。
5あなたは 人を御使いより  
わずかに欠けがあるものとし  
これに栄光と誉れの冠を  
かぶらせてくださいました。
引用元:聖書新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

第二ペテロの手紙 2:11

2:11 御使いたちは勢いも力も彼らにまさっているのに、主の御前で彼ら彼らをそしって訴えたりしません。
引用元:聖書新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

天使が、神であるイエス・キリストよりも下位であることは、言うまでもありません。

ヘブル人への手紙 1:4~2:3

1:4 御子が受け継いだ御名は、御使いたちの名よりもすばらしく、それだけ御使いよりもすぐれた方となられました。  
5 神はいったい、どの御使いに向かって言われたでしょうか。 「あなたはわたしの子。 わたしが今日、あなたを生んだ」と。またさらに、 「わたしは彼の父となり、 彼はわたしの子となる」 と。 6 そのうえ、この長子をこの世界に送られたとき、神はこう言われました。 「神のすべての御使いよ、彼にひれ伏せ。」 7 また、御使いについては、 「神は御使いたちを風とし、 仕える者たちを燃える炎とされる」 と言われましたが、 8 御子については、こう言われました。 「神よ。 あなたの王座は世々限りなく、 あなたの王国の杖は公正の杖。 9 あなたは義を愛し、不法を憎む。 それゆえ、神よ、あなたの神は、喜びの油で、あなたに油を注がれた。 あなたに並ぶだれよりも多く。」 10 またこう言われました。 「主よ。 あなたははじめに地の基を据えられました。 天も、あなたの御手のわざです。 11 これらのものは滅びます。 しかし、あなたはいつまでもながらえられます。 すべてのものは、衣のようにすり切れます。 12 あなたがそれらを外套のように巻き上げると、 それらは衣のように取り替えられてしまいます。 しかし、あなたは変わることがなく、 あなたの年は尽きることがありません。」 13 いったいどの御使いに向かって、神はこう言われたでしょうか。 「あなたは、わたしの右の座に着いていなさい。 わたしがあなたの敵をあなたの足台とするまで」 と。14 御使いはみな、奉仕する霊であって、救いを受け継ぐことになる人々に仕えるために遣わされているのではありませんか。
2:1 こういうわけで、私たちは聞いたことを、ますますしっかりと心に留め、押し流されないようにしなければなりません。 2 御使いたちを通して語られたみことばに効力があり、すべての違反と不従順が当然の処罰を受けたのなら、 3 こんなにすばらしい救いをないがしろにした場合、私たちはどうして処罰を逃れることができるでしょう。この救いは、初めに主によって語られ、それを聞いた人たちが確かなものとして私たちに示したものです。 4 そのうえ神も、しるしと不思議と様々な力あるわざにより、また、みこころにしたがって聖霊が分け与えてくださる賜物によって、救いを証ししてくださいました。5 というのも、神は、私たちが語っている来たるべき世を、御使いたちに従わせたのではないからです。
引用元:聖書新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

ただし、受肉した期間のイエス・キリストは、天使よりも下位に置かれました。

ヘブル人への手紙 2:7~9

2:7 あなたは、人を御使いより わずかの間低いものとし、 これに栄光と誉れの冠をかぶらせ、 8 万物を彼の足の下に置かれました。」 神は、万物を人の下に置かれたとき、彼に従わないものを何も残されませんでした。それなのに、今なお私たちは、すべてのものが人の下に置かれているのを見てはいません。 9 ただ、御使いよりもわずかの間低くされた方、すなわちイエスのことは見ています。イエスは死の苦しみのゆえに、栄光と誉れの冠を受けられました。その死は、神の恵みによって、すべての人のために味わわれたものです。
引用元:聖書新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

「天使の特徴」のまとめ

この記事では、「天使論 (2) 天使の特徴」を取り上げました。
具体的には、以下の5項目です。

天使の創造
天使の体
天使の人格
天使の性質
天使の地位
「天使の特徴」のまとめ

天使は、神に創られた被造物です。
天使は、霊体と人格をもち、聖い性質を備えている者として創られました。そして、地位としては、人間よりも上位に置かれています。

天使の数は一定ですが、その中の、3分の1の天使は「堕天使」になってしまいました。聖い性質を失い、神に反逆する者となったのです。堕天使の長は「サタン」と呼ばれ、サタンに惑わされた堕天使たちは「悪霊」と呼ばれます。
(サタン論と悪霊論で詳しく学びます。)

この記事を通して、天使の特徴に関して正しい理解が与えられたでしょうか。
あなたの信仰生活に、なんらかのお役にたてれば幸いです。

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