御言葉のレイは、正統派プロテスタントの福音派の流れに立っています。
御言葉のレイの目的は、ディスペンセーション神学をできるだけ分かりやすくご紹介することです。
運営者は現在、聖書フォーラム(ヘブル的に聖書を学ぶ集会のネットワーク)で学びを続けています。
本サイトの全ての記事は、聖書フォーラムの信仰告白(15項目)に基づいています。
1.聖書について
- 聖書は、霊感を受けて書かれた神のことばです。
2. 聖書の著者たちを守り導いた霊感は、十全(完全無欠)かつ逐語的なものでした。
それゆえ、聖書は原典66巻において誤りがありません。
3. 聖書は、それが取り上げる全ての事柄において、信仰と実践の唯一の権威です。
(まとめ)
・聖書が、神の霊感を受けて書かれた誤りのない神の言葉です。
・旧約聖書と新約聖書を合わせた66巻の聖書こそが、唯一の経典です。
2.神の本質について:三位一体の神
- 父、子、聖霊という三位格において永遠に存在する唯一の神がおられます。
2. 三位格は全て、同じ属性、性質、完全性、および人格的特性を有します。
3.イエス・キリストについて
(1)キリストの神性
- 主イエス・キリストは、完全な神性を有しておられます。
2. この方は、常に神であられたし、これからも神であり続けられます。
3. この方は、受肉に際しても、神であることをお止めになったわけではありません。
(2)初臨
- 主イエス・キリストは、人としては、聖霊によって受胎した処女マリアから誕生されました。
2. この方は、神性と人性を有しておられますが、この二性は、混じり合うことなく明確に区別されるものです。
3. この方に罪は無く、またこの方は罪を犯したこともありませんでした。
4. この方は、すべての人の罪を贖うために十字架上で死に、墓に葬られ、三日目に栄化されたからだで復活されました。
5. この方は、天に昇り、父なる神の右の座に着座されました。
6. この方は、十字架の死を通してすべての人に罪の贖いを提供されましたが、この贖いは、信じる者にのみ適用されるものです。
(まとめ)
・子なる神であるイエス・キリストは、神でありながら罪人の救いのために、人としてこの世にお生まれになりました。
・イエス・キリストは、私たちの罪のために十字架にかかり、死んで葬られ、三日目に復活されました。
(3)現在の奉仕
神であり人である主イエス・キリストは、父なる神の右の座に座し、すべての信者のために大祭司として執りなしをしておられます。
(4)再臨
主イエス・キリスト自身が、イスラエルと教会のために、肉体をもって文字どおり地上に戻って来られます。
4.聖霊について
- 聖霊は、人格と神性を有したお方です。
2. この方は、誤りなきみことばの究極的な作者であり、解釈者です。
3. この方は、罪人に罪を示し、罪人を新生へと導かれます。
4. この方は、信じた人に証印を押し、聖霊によるバプテスマによって、信者を教会の一員として下さいます。
5. この方は、信じた人のうちに住み、その人に力を与え、その人を教え導かれます。
6. この方の奉仕の主な目的は、キリストを証しし、キリストに栄光を帰すことです。
7. この方の満ち満ちた力と支配は、信仰によって体験するものです。
(まとめ)
- 聖霊は、信者の中に内住しておられます。
- 聖霊は、助け主としての働きをし、信者の聖化のプロセスを進めています。
5.ディスペンセーションについて
- ディスペンセーションとは、神が地上での自らの目的を管理するために人間に与えた責務であり、その内容は、時代とともに進展します。
2. 各ディスペンセーションは、救いの方法を提示したものでも、「恵みの契約」の新しい適用を示したものでもありません。各ディスペンセーションは、人間が漸進的啓示に基づいて、神に服従するかどうかを試すためのものです。
3. 各ディスペンセーションの基となっているのは、以下の3点です。
・聖書の字義どおりの解釈
・イスラエルと教会の一貫した区別
・神の栄光が最終ゴールであるという認識
4. すべてのディスペンセーションにおいて、救いの原則は不変で、以下の3点です。
・救いの土台はキリストの血潮
・救いの方法は恵みと信仰
・信仰の対象は神
5. ただし、信仰の内容だけは例外です。信仰の内容は、漸進的啓示によりディスペンセーションが移行すると、変化します。
6.天使について
(1)創造
- 神は、天使、セラフィム、ケルビムとして知られる、無数の罪のない存在を創造されました。
(2)サタン
- これらの創造された存在の一人である「明けの明星、暁の子」(イザ14:12)は、最も高い位階にありながら、傲慢によって罪を犯し、敵対者サタンとなりました。
2. 彼は、人格を有する実在の存在であり、この世に罪をもたらした者であり、今もこの世の君、この世の神として活動しています。
3. 彼は、神と神の民の大敵であり、人類を欺く者です。
4. 彼は、最初の人類をそそのかし、彼らを堕落させました。
5. 彼は、十字架によって裁かれましたが、彼の刑罰は、「火の池」で執行されます。
(3)悪霊ども
- 多くの天使たちがサタンに従って堕落し、悪霊となりました。その一部は、今もサタンの邪悪な目的を達成するために、その手先として活動しています。
2. それ以外の悪霊どもは、地獄(タータラス)に閉じ込められています。
(2ペテ2:4)「神は、罪を犯した御使いたちを放置せず、地獄に投げ入れ、暗闇の縄目につないで、さばきの日まで閉じ込められました」
(4)聖なる天使たち
- 多くの天使たちは、創造時に与えられた聖なる状態を保持した。
2. 彼らは今、神の目的を達成するために、神に仕える霊として奉仕している。特に、救いを受け継ぐ者たちのために奉仕している。
7.人間について
- 人間は、神によって「神のかたち」に創造されました。
2. 人間は、罪を犯して堕落し、霊的ないのちを失いました。
3. 人間は、数々の違反と罪の中で死んでおり、全的に堕落しています。この堕落した性質は、イエス・キリスト以外の、アダムのすべての子孫に受け継がれています。
4. 人間は、神の恵みなしには変わることができません。
8.救いについて
(1)救いの方法
- 救いは、神の一方的な恵みにより与えられるものであり、人間の善行や宗教的儀式によって得られるものではありません。
2. 救いは、個人的な信仰によって受け取る神からの贈り物です。
3. 信じた瞬間に、キリストの義が転嫁され、その人は、神の目に義とされます。
4. 救われる者たちは、永遠の過去において無条件に救いに選ばれており、聖霊によって、その選びに抵抗できないような形で召されています。
(まとめ)
・救いは、イエス・キリストの贖いの御業を信じる信仰により、恵みとして与えられます。
・救いは、イエス・キリストを通してでなければ与えられません。
(2)救いの範囲
- 信じた時点で、罪人は神に受け入れられ、キリストと完全に一体とされます。それゆえ、キリストが父から愛され受け入れられているように、その人も父から愛され受け入れられています。
2. 救われた人は、神の恵みのすべての富の受け取り手であり、あらゆる霊的祝福を所有しています。それゆえ、いわゆる「第二の祝福」や「第二の恩寵」を求める必要がないのです。
(3)永遠の保証
- すべての真の信者は、永遠に救いを失うことはありません。それは、永遠のいのちが、神からの贈り物だからです。
2. 救われたすべての人は、キリストを信じた瞬間から、救いの保証が与えられています。
3. この保証は、自らの行いに基づくものではなく、聖書の証言と聖霊の証しによるものです。
(4)聖化
- 聖化には、予備的聖化、位置的聖化、漸進的聖化の3つの種類があります。
2. 予備的聖化とは、信者は救いの前から聖化されるように選ばれているということです。(2テサ2:13)
3. 位置的聖化とは、信者は、キリストのうちにあることによって、神の目からはすでに完成された者と見なされているということです。
4. 漸進的聖化とは、信者は罪の性質を宿しながらも、地上生涯において恵みの中で成長し続け、ますます神の御子の姿に似たものとなっていくということでです。聖化の完成が、栄化です。
9.イスラエルについて
- 神は、アブラハム、イサク、ヤコブの肉体的な子孫である民を、御自身の計画を成就するための器として召されました。イスラエルは選びの民です。
2. イスラエルは、「主(ヤハウェ)の妻」と呼ばれていますが、過去に犯した不貞の罪のゆえに、現在は離縁された状態になっています。でも、将来は再び夫ヤハウェと結ばれることになります。
3. 神は、この選びの民と4つの無条件契約を結ばれましたが、これらはまだ完全には成就していません。
4. 神は、イスラエルに対するすべての約束を、文字どおり成就されます。イスラエルに対する警告や裁きが、文字どおり成就したのと同じです。
5. イスラエルの不信仰の歴史の中にあっても、常に恵みの選びによる真の信仰者が残されてきました。彼らは、「イスラエルの残れる者」(レムナント)です。
6. イスラエルの民族的な新生が実現するとき、無条件契約の条項(子孫、土地、祝福の約束)は、すべて成就します。
10.教会について
(1)有機体
- 教会は、キリストのからだであり、花嫁です。
2. 教会は、ペンテコステ(聖霊降臨)から携挙までの、すべてのユダヤ人信者と異邦人信者から構成されています。
3. 信者は、聖霊によるバプテスマによって、教会の一員となります。
4. 教会とイスラエルは、区別されます。教会は、神がイスラエルと結ばれた諸契約の、霊的祝福にあずかります。ただし、イスラエルに取って代わるわけではありません。
(2)聖礼典
- 聖礼典とは、キリストによって命じられ、「使徒の働き」の中で実践され、書簡で詳述されている式典です。
2. 聖礼典は、2つしか存在しません。信者だけが受けることができる、浸礼によるバプテスマと、聖餐式です。
(3)信者の責務
- すべての信者には、聖礼典に参加するために集う、教える賜物のある人たちから聖書の教えを受ける、お互いを建て上げる、神を礼拝する、などの責務があります。
2. 信者の群は、権威ある指導者たちのもとで、地域教会として組織化されるべきです。
3. 信者は、内住する聖霊の力によって聖なる生活を送るように召されています。また、この世、肉、悪魔に対する霊的戦いを戦い、地域教会の建て上げのために、霊的賜物を用いるように命じられています。
(4)地域教会における女性の役割
- 女性が男性に聖書を教えることは、禁じられています。(1テモ2:11~14)。
2. 女性が御霊の賜物を行使することは、禁じられていません。
3. 互いに仕え合い、御霊の実をつけることは、女性にも期待されています。
4. 大宣教命令は、女性にも向けられたものです。
(5)結婚
- 結婚は、一人の男性と一人の女性の間の恒久的、排他的、包括的、かつ「一つの肉」(創2:23)としての結合です。
2. 結婚は、本質的には子孫を残し、社会の最小構成単位である家族を維持するために造られた神聖な制度です。
(創1:27~28、創2:18~24、 マタ19:4~9、 マコ10:5~9、 エペ5:31~33)。
3. 婚外の性的行為は、罪深いものとして禁止されています。
4. 信者は、婚外のすべての性的行為(同性愛行為を含む)を避けなければなりません。
(出20:14、レビ18:7~23、レビ20:10~21、申5:18、マタ15:19、マタ5:27~28、マタ15:19、ロマ1:26~27、1コリ6:9~13、1テサ4:3、 ヘブ13:4、ガラ5:19、エペ4:17~19、コロ3:5)。
(6)大宣教命令
- 教会(信者)には、あらゆる国の人々に福音を伝え、彼らを弟子とする責務が与えられています。
2. その方法には、能動的なもの(福音宣教の働きを行う)と、受動的なもの(福音宣教の働きを行う者を支援する)があります。
3. すべての国民を弟子化する順番は、「まずユダヤ人、次に異邦人」です。この順番は、能動的および受動的な福音宣教の両方に当てはまります。
11.携挙について
- キリストは、教会を御自身のもとに集めるために、空中に戻って来られます。
2. 携挙が起こると、教会時代の聖徒たちの中の死者は復活し、生者は栄化されて天に挙げられます。
3. 携挙は、差し迫った出来事であり、患難期前に起こるものです。
4. 携挙は、教会にとって祝福された希望です。
(まとめ)大患難期前携挙説:携挙は大患難期の前に起こります。よって、信者は大患難期を通過しません。
12.患難期について
- 携挙後に、7年間の患難期が地上を襲う。これは、ダニエルが預言した七十週の預言の成就である(ダニ9:27)。
2. 患難期は、全人類に対する審判の時である。
3. 患難期は、イスラエルの民族的な再生をもたらし、異邦人の時代を終わらせる。
(まとめ)
・千年王国前再臨説:イエス・キリストの再臨は、千年王国の前に起こります。
・逆の言い方をすると、イエス・キリストが再臨したのちに、千年王国が樹立されるということです。
13.再臨について
- 患難期の終わりに、キリストは聖徒たちとともに、栄光と大いなる力をもって、天の雲に囲まれて、目に見える形で、肉体的に地上に再臨されます。
2. 再臨は、敵からの救出を願うイスラエルの祈りに応えて成就します。
3. 再臨のキリストは、すべての生きている異邦人を裁き、千年王国に入る人と除外される人を区別されます。
4. 再臨のキリストは、地上に御国(メシア的王国、千年王国)を設立されます。
14.御国について
- 御国が設立される前に、旧約時代の聖徒たちと患難期の殉教者たちは、復活します。
2. キリストは、地上で千年にわたってイスラエルと異邦人を統治されます。
3. その間、教会はキリストとともに統治します。
4. 神がイスラエルと結ばれた無条件契約が成就し、イスラエルは回復します。
5. 御国の期間、サタンは「底知れぬ所」(アブソス)に閉じ込められます。
6. 御国においては、神の知識が世界を覆うようになり、キリストの鉄の杖による統治によって平和が維持されます。
15.永遠の状態について
(1)現在の状態
- 信者は肉体的に死ぬと、完全な意識を持って、直ちにパラダイス(主との交わりの場)に行き、そこでからだの復活を待ちます。
2. 不信者は肉体的に死ぬと、完全な意識を持って、直ちにハデス(苦しみの場)に投げ込まれ、そこでからだの復活を待ちます。
(2)永遠の秩序
- 御国では、復活した信者と患難期を生き延びた信者が、王なるキリストと交わり、祝された生活を送ります。
2. 御国の終わりに、すべての不信者が復活し、大いなる白い御座での裁きを受け、火の池に投げ込まれ、永遠にそこに置かれます。
3. 御国の後に新天新地が現れ、信者は永遠に新しいエルサレムで住むようになります。
(補足説明:聖書解釈について)
聖書を字義的に解釈します。
聖書をヘブル的視点で解釈します。
具体的には、創造の御業から終末預言に至るまで、書かれている通りに解釈します。
また、イスラエルと教会を明確に分けて解釈します。